焚火では、トゲのある薪を焚べたり、熱いものを掴んだりするシーンが何かと多いもの。そんなときにあると便利なのがグローブです。
レザーグローブは使い込むほどに味が出て、カッコいい経年変化をしていきます。が、もちろん使うたびに汚れてもきます。
メンテナンスのビフォーアフターです。レザーグローブの気になる様々な汚れについてや、メンテナンス方法についてまとめました。
目次
そもそも焚火用レザーグローブはメンテナンスが必要?
結論から言うと、レザーグローブにはメンテナンスが必要です。
レザーグローブは薪を焚べたときのホコリや煤(すす)などですぐ汚れるので、レザーならではのメンテナンスが必要になります。それでは、どういったメンテナンスが必要なのかを解説していきます。
レザーグローブのメンテナンスは基本的には保湿のみ
レザーグローブのメンテナンスに難しい作業は一切ありません。とにかく保湿することが基本であり、最大のメンテナンスです。
レザーグローブの内部が少し臭う場合は消臭スプレー
夏に、暑さで手汗をかいたせいでレザーグローブの内部に雑菌が発生してしまうと、少しにおってしまうということがよくあります。
多少のにおいなら、野球グローブ用に開発された消臭デオドランドで消臭することが可能です。
焚火用レザーグローブの水洗いは最後の手段
レザーグローブを水洗いすると、縮み、脱色、シワなど革製品に確実にダメージがあります。
ただし、あまりにも雑菌が繁殖して臭い場合など、捨てる選択を検討するほどなら最後の手段として洗うことを推奨します。
レザーグローブを水で洗う方法
革にダメージがあると理解した上で、覚悟を決めてレザーグローブを水洗いしていきます。
レザーグローブの洗い方は通常の革製品と同じようにぬるま湯で行い、陰干しでしっかりと乾燥させます。
レザーグローブの水洗いは賛否ある
アウトドアショップやヴィンテージショップなど、レザーグローブを取り扱うプロに話を聞いてみても見解は様々でした。水洗いは信頼できる知識を元に自己責任で行いましょう。
大切な焚火用レザーグローブにカビが生えない保管方法
レザーグローブなどの革製品にカビが生えないように保管する際、大事なポイントは「湿度」と「ホコリ」に気をつけることです。
レザーグローブのカビ対策1.ホコリを除去
カビの大好物であり、栄養となる存在はホコリです。レザーグローブをアウトドアで使用したあとは、ブラッシングやオイルメンテナンスで簡単でもしっかり汚れを落としましょう。
レザーグローブのカビ対策2.湿度を管理
カビ対策に必要な湿度の管理では、レザーグローブなどの焚火ギアを保管する「部屋の湿度を知ること」と、高すぎる「湿気を取り除く」、この2つが重要です。
ギアを保管する部屋の湿度を知る
焚火ギアを保管する部屋があまり空気の入れ替えをしない部屋だと、気付かないうちに多湿になっていることもあります。定期的な空気の入れ換えと、都度都度の湿度を調べることが重要です。
部屋の湿度を計るには、マッチ箱ほどのサイズで目立ちにくいのでサーモスの温湿度計がおすすめです。
湿気を取る
私の自宅も鉄筋コンクリート造で気密性が高く、年中高い湿度の部屋で対策を取らなければあちこちカビが生えるという状況でした。3ヶ月に1回くらいの頻度で、みずとりぞうさんを交換しますが、こんなに水が取れるのかと毎回驚くほどです。
話は逸れましたが、高温多湿の日本において湿気取りはかなり重要です。「これは大丈夫だろう」とタカを括っていたギアでもカビの被害に遭ってしまっては悲しいものです。こまめな湿気取りの管理をしましょう。
焚火用レザーグローブのメンテナンス方法
それでは私のいつものメンテナンス方法をご紹介します。やわらかめの質感がとても気に入っている愛用のグローブをお手入れしていきます。
1.レザーグローブをブラッシング
グローブの全体と、隙間に入り込んだホコリ汚れを隈なくブラッシングして落とします。
2.乾いた布でレザーグローブの汚れを拭き取る
乾いた布を使って、ゴシゴシせず優しい力でグローブについた汚れを拭き取ります。
3.レザー用オイルでレザーグローブを保湿する
レザー用保湿バーム(オイル)を指先に少し取り、全体へと塗り込みます。
全体になじむように、強すぎない力でレザー用オイルを馴染ませるように揉み込みます。
縫い目の部分などの隙間はオイルが溜まりやすいので、最後に乾いた布で拭き取りつつさらに伸ばします。
4.風通しの良い日陰で干して乾燥させる
レザーグローブにオイルを揉み込んだあとは、風通しが良く直射日光の当たらない場所で陰干しします。
半日程度で部屋へと戻して、湿気にやられないように保管すれば完了です。
焚火用レザーグローブのメンテナンス方法のまとめ
焚火でレザーグローブを使い終わったら、ブラッシングやオイルメンテナンスをしっかり行い、カビが生えないように正しい保管方法で管理しましょう。そうした日々の積み重ねで、永く大切に使ってレザーの経年変化を楽しみましょう!
今回メンテナンスした鹿のレザーグローブのレビュー記事はこちら